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【メディカル】眠りが浅い高齢男性の血圧は高い!ぐっすり眠れる人は血圧も正常

Posted on 2011.9.3

nemuri_ketuatu米国・カリフォルニア大学サンディエゴ校の Maple M. Fung博士らが、Hypertension 2011年8月29日オンライン版に発表した研究で、高齢男性では深い眠りを示す徐波睡眠の少なさと高血圧に、関連があることがわかりました。

博 士らは最近の研究により、睡眠が循環器疾患に関係していることが明らかにされつつある中で、血圧と高血圧症の関係については、あまり知られていないことか ら、高齢男性の睡眠時無呼吸症候群や睡眠持続時間、睡眠構築(一夜の睡眠についての総合的な特徴、レム睡眠やノンレム睡眠のパターンなど)を睡眠ポリグラ フ検査で測定し、高血圧発症との関係について長期間継続調査しました。

調査開始時点で高血圧ではない、睡眠障害はあるものの全般的には健康 な、平均年齢75.1歳の男性高齢者(平均BMI値26.4、全員65歳以上)を、平均3年5ヶ月継続調査しました。調査対象者は全員、開始時点で睡眠ポ リグラフ検査のデータがあり、平均睡眠時間は6時間で、その内の11.2%が徐波睡眠時間でした。

継続調査機関中に、調査対象者のうち 243人が高血圧症と診断されるようになりましたが、彼らの睡眠を分析すると、ノンレム睡眠の第1、第2段階(未だ浅い眠りの段階で第3、4段階が深い眠 りの徐波睡眠)が長く、徐波睡眠時間が9.8%で、平均より少ないことがわかりました。

年齢、BMI値など高血圧発症に関連する要因を調整 した上で、睡眠との関連だけに絞って調査開始時点で、徐波睡眠が長かった最上位25%と、短かった最下位25%を比較すると、徐波睡眠時間が短い最下位グ ループは、最上位グループに比べて、83%も高血圧発症リスクが高いことがわかりました。

しかしながら睡眠時間、睡眠時呼吸障害、睡眠の断 片化に関しては高血圧発症と、何ら相関性は発見できませんでした。博士らは睡眠の中でも特に徐波睡眠が、代謝と交感神経系の活動を通して循環器系の健康 に、重要な機能を果たしていることが、この結果からも明らかになったとしています。

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Profile

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健美塾リーダー
宇山 恵子(うやま けいこ)

医療美容ジャーナリスト
オールアバウトアンチエイジングガイド

東京医科歯科大学特任講師。大学卒業後、新聞社、広告会社で医療・美容・ダイエットなどの取材を担当。海外アンチエイジング情報の取材・原稿執筆が得意。老人介護の現場で書道講師としても活躍中。2018年現代書作家協会展臨書部門「大賞」受賞。王義之、空海、橘逸勢などの臨書を中心に作品制作を行う。