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【メディカル】睡眠に問題のある高齢男性は前立腺がんリスクに注意!

Posted on 2012.2.8

zenrituアイスランド・レイキャビク大学のLara G. Sigurdardottir博士らが、2012年2月2~4日まで米国・サンフランシスコ市で開催された2012年尿生殖器がんシンポジウムで発表した 研究で、不眠症など睡眠に重篤な問題を長期間抱える高齢男性は、そうではない男性よりも前立腺がんに罹患するリスクが約2倍も高いことが明らかになりまし た。

博士らは前立腺がん患者ではない2102人の男性を継続的に調査し、不眠などの睡眠上の問題と前立腺がんリスクとの関係を分析しまし た。調査開始時点で調査対象者全体の8.7%が、入眠と中途覚醒に大きな問題を抱えており、非常に重い睡眠障害が5.7%でした。調査開始から平均5年経 過した時点で、調査対象者の6.4%が前立腺がんと診断されました。

睡眠に関する問題を抱える男性とそうではない男性の前立腺がん発症リス クを、年齢、家族歴、その他の発症リスク要因を取り除いた上で比較した結果、睡眠に問題を抱える男性は70%も前立腺がん発症リスクが高いことが明らかに なりました。さらに非常に重い睡眠障害を抱える男性の場合は、さらにリスクが高く2.1倍でした。また前立腺がんの進行状態との関係では、ステージT3以 上に進行した患者に関して、睡眠に問題を抱えるものは2.1倍、非常に重い睡眠障害は3.2倍もリスクが高いことも明らかになりました。

こ の結果について博士らは、短期間の睡眠の問題ではなく10年、20年も睡眠に問題を抱え続けた場合、免疫システムなどに問題が生じ、前立腺がんリスクが高 まるのではないかとし、今後は睡眠に関して抱えた問題を治療して改善した場合には、リスク低下しうるのかどうか検証する必要があるだろうとしています。

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Profile

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健美塾リーダー
宇山 恵子(うやま けいこ)

医療美容ジャーナリスト
オールアバウトアンチエイジングガイド

東京医科歯科大学特任講師。大学卒業後、新聞社、広告会社で医療・美容・ダイエットなどの取材を担当。海外アンチエイジング情報の取材・原稿執筆が得意。老人介護の現場で書道講師としても活躍中。2018年現代書作家協会展臨書部門「大賞」受賞。王義之、空海、橘逸勢などの臨書を中心に作品制作を行う。