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【食】毎日37粒のイチゴで糖尿病の合併症が改善する可能性!

Posted on 2011.7.4

itigoポリオワクチンを開発したソーク博士が設立し、ルイス・I・カーンの建築デザインで知られ、また多数のノーベル賞学者を輩出し、現役 のノーベル賞学者も在籍する米国・カリフォルニア州ラホヤのソーク生物学研究所に所属するDavid Schubert博士らが、PLoS ONE. 2011年6月27日号に発表した研究で、イチゴに豊富に含まれるフラボノイドのフィセチン(fisetin)が糖尿病によって引き起こされる さまざまな合併症の治療などに効果が期待できることが明らかになりました。

博士らはAkita mouse(現在京都大学教授の小泉昭夫博士が秋田大学医学部時代に開発した国際的に知られた糖尿病モデルマウス)を使用した実験で、フィセチンの効果を 調べました。糖尿病になるAkita mouseは1型糖尿病に特徴的な血糖値の上昇を示し、1,2型糖尿病患者に発症する様々な合併症、糖尿病性腎症、腎疾患、網膜症、触感や熱感が失われる 神経症状などの病態を示します。

この糖尿病のAkita mouseにフェスチンの豊富なエサを食べさせたところ腎疾患が改善し、糖尿病のマウスにある不安による行動の減少が改善し、活発の動くようになりまし た。このフェスチンを食べたAkita mouseでは、高血糖によって発生して病変を誘発する終末糖化産物(AGEs)がフェスチンを与えられていないものよりも減少しており、AGE拮抗性酵 素のグリオキサラーゼ1(glyoxalase 1)活動が増加していました。

博士らによれば実験でマウスに与えられたフェスチンの量は人間に換算すれば毎日37粒のイチゴを食べたときに摂取できるフェスチンの量だということです。

他の研究ではこのフェスチンは、前立腺がんに効果が認められたり、アルツハイマー病に効果がある可能性が指摘されたりしており、博士らは今後さらに臨床で使用できるよう研究を進めたいとしています。

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Profile

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健美塾リーダー
宇山 恵子(うやま けいこ)

京都府立医科大学特任教授、東京医科歯科大学非常勤講師。大学卒業後、新聞社、広告会社で医療・美容・ダイエットなどの取材を担当。英語とフランス語を生かし、海外アンチエイジング情報の翻訳、取材も行う。現在は医療・美容ジャーナリスト、ヨガインストラクター、書道講師、メノポーズカウンセラーの視点からもアンチエイジング情報を発信中。