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がんサバイバーのうつ予防に朝の光(光治療)が効果あり

Posted on 2016.3.12

phm22_0718-s「がんサバイバー(Cancer Survivors:がん生存者)は、がんを克服(完治)した人だけではなく、がんと診断されて治療中の人、部分寛解(症状が改善されたものの、一部分異常が残っている状態)の人、完全寛解(症状が消えて、検査でも異常がない)の人など、がんに罹ったことがある人は「がんサバイバー」となり、一生「がんサバイバー」であり続けます。アメリカでは「がんサバイバー」の治療効果を高め、回復を早めて、再発や転移を防ぎ、その人らしい人生を生きるために生活の質の維持・向上をサポートする研究がさかんに行われています。

光が体内時計を調整したり、うつ病の改善効果があることは知られており、「光療法」として実際の治療に活用されています。
米国ニューヨーク州にあるマウントサイナイ医科大学が中心となって行われた研究によると、「がんサバイバー(Cancer survivors:がん生存者)」を対象に行った研究から、朝、明るい光を一定期間浴びると、うつ病の予防や、概日活動リズムの調整に役立つことが、2016年3月、コロラド州で行われている米国心身医療学会で報告されました。

この研究は、がんを克服した「がんサバイバー」54人を、朝目覚めてから毎日30分ずつ合計4週間、明るい「白色灯」の下で過ごしてもらうグループと、薄暗い「暗赤灯」の中で過ごしてもらうグループに分けて、実験前後の抑うつ状態と概日活動リズムを比較しました。

その結果、薄暗い「暗赤灯」の下で過ごしたグループでは、抑うつ状態や概日活動リズムの乱れが改善されたことは確認できませんでしたが、明るい「白色灯」の下で過ごしたグループでは、抑うつ状態の改善が見られ、概日活動リズムのずれも改善されていることが明らかになりました。

全米がん協会によると、「がんサバイバー」は、がんの治療が終了しても、がんの再発に対する恐れや、仕事や経済面での不安などに直面して、4人に1人が、うつ病に近い状態になっているということで、研究者らは、今回の研究をもとに、「がんサバイバー」向けのうつ病や概日リズムの乱れを改善する光治療を開発する必要があると述べています。

March 10, 2016 American Psychosomatic Society in Denver, CO.
http://www.prweb.com/releases/2016/03/prweb13257740.htm

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健美塾リーダー
宇山 恵子(うやま けいこ)

医療美容ジャーナリスト
オールアバウトアンチエイジングガイド

東京医科歯科大学特任講師。大学卒業後、新聞社、広告会社で医療・美容・ダイエットなどの取材を担当。海外アンチエイジング情報の取材・原稿執筆が得意。老人介護の現場で書道講師としても活躍中。2018年現代書作家協会展臨書部門「大賞」受賞。王義之、空海、橘逸勢などの臨書を中心に作品制作を行う。