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三人称で自問自答すると怒り、不安、ストレスが和らぐ

Posted on 2017.8.12

rinsiストレスを感じたとき、自問自答するよりも、第三者の口調(三人称)で静かに話しかけることで、感情をコントロールし、気持ちを落ち着かせることができるという米国ミシガン州立大学の研究が2017年7月の『Scientific Report』に掲載されました。研究によると、心の中で「私はなぜ動揺しているのだろう?」と問いかけるよりも「太郎はなぜ動揺しているのだろう?」と三人称の表現で自分自身に問いかけること(三人称セルフトーク)で、より効果的に感情をコントロールして気持ちを落ち着かせることができるということです。

研究は、少人数を被験者として行われた、fMRIを使った脳血流や、ERPを使って情動や思考の変化による脳波の動きを分析した結果によるもの。研究者らは、「三人称セルフトーク」は、第三者の言葉を使って自分に問いかけることで、他人に質問されたときと同じような思考回路にすることができ、自分の追い詰められた感情や思考から少し距離を置いて、第三者的な立場から客観的に思考することができるようになり、これによって感情を調節することができ、不安、動揺、怒り、悲しみを沈め、突発的な行動による失敗やさらなる後悔によるストレスの増大を避けられる可能性があると述べています。

Jason S. Moser, Adrienne Dougherty, Whitney I. Mattson, Benjamin Katz, Tim P. Moran, Darwin Guevarra, Holly Shablack, Ozlem Ayduk, John Jonides, Marc G. Berman, Ethan Kross. Third-person self-talk facilitates emotion regulation without engaging cognitive control: Converging evidence from ERP and fMRI. Scientific Reports, 2017

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健美塾リーダー
宇山 恵子(うやま けいこ)

京都府立医科大学特任教授、東京医科歯科大学非常勤講師。大学卒業後、新聞社、広告会社で医療・美容・ダイエットなどの取材を担当。英語とフランス語を生かし、海外アンチエイジング情報の翻訳、取材も行う。現在は医療・美容ジャーナリスト、ヨガインストラクター、書道講師、メノポーズカウンセラーの視点からもアンチエイジング情報を発信中。