• HOME
  • コラム
  • 抗菌石けんなどに含まれるトリクロサンと肝臓ダメージ

コラム

その他

抗菌石けんなどに含まれるトリクロサンと肝臓ダメージ

Posted on 2015.1.4

phm12_0234-sトリクロサンは、薬用シャンプーや薬用ボディーソープ、薬用石けん、化粧品などに含まれ る抗菌剤として広く使用されています。カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究によると、トリクロサンの長期的な使用によって、肝臓の線維化や腫瘍形成を 引き起こしてしまう可能性があることがマウスを用いた実験によって明らかになり、2014年12月の『Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America』で発表されました。

研究者らによると、トリクロサンには、体内にある解毒にかかわるタンパク質を妨害する働きがあり、それを補おうと幹細胞が増殖し、時間をかけて線維化を引き起こし、やがて線維化を起こした細胞が変異してがん化するのではないかと推察しています。

今回はマウスによる実験でしたが、人体に対するトリクロサンの肝毒性についても十分検討する必要があることを指摘しています。
Yueh MF, Taniguchi K, Chen S, Evans RM, Hammock BD, Karin M, Tukey RH. “The commonly used antimicrobial additive triclosan is a liver tumor promoter.”  Proc Natl Acad Sci U S A. 2014 Dec 2;111(48):17200-5.

page back

Profile

photo

健美塾リーダー
宇山 恵子(うやま けいこ)

医療美容ジャーナリスト
オールアバウトアンチエイジングガイド

東京医科歯科大学特任講師。大学卒業後、新聞社、広告会社で医療・美容・ダイエットなどの取材を担当。海外アンチエイジング情報の取材・原稿執筆が得意。老人介護の現場で書道講師としても活躍中。2018年現代書作家協会展臨書部門「大賞」受賞。王義之、空海、橘逸勢などの臨書を中心に作品制作を行う。