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社会経済的地位が低いと寿命が短い

Posted on 2017.2.2

所得や教育などの社会経済的地位が、健康格差を引き起こしているという報告が多数ありますが、スイスの研究で、社会経済的地位が低いことが、病気の発症や早期死亡の最も強い予測因子に立っていることが報告され、2017年1月の『Lancet』で発表されました。

この研究は、スイスのローザンヌ大学などによるもので、英国、フランス、スイス、ポルトガル、イタリア、米国、オーストラリアなどの約170万人を対象とした48の研究データをもとに、社会経済的地位と早期死亡や病気の発症リスクについて解析しました。

その結果、社会経済的地位が低い層は、富裕層と比較して85歳前に死亡する確率が1.5倍高く、喫煙、高アルコール摂取、身体活動が少ない(運動レベルが低い)などの傾向があり、糖尿病、肥満、高血圧などの割合が多いことも明らかになりました。

研究者らは、社会経済的な地位が寿命や健康状態に多大な影響を及ぼしていることが明らかになり、国の健康政策を考える上で、もっと重要な問題であることを念頭におくべきだと述べています。

●出典
Dr Silvia Stringhini et al. Socioeconomic status and the 25 × 25 risk factors as determinants of premature mortality: a multicohort study and meta-analysis of 1·7 million men and women. The Lancet, January 2017

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Profile

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健美塾リーダー
宇山 恵子(うやま けいこ)

京都府立医科大学特任教授、東京医科歯科大学非常勤講師。大学卒業後、新聞社、広告会社で医療・美容・ダイエットなどの取材を担当。英語とフランス語を生かし、海外アンチエイジング情報の翻訳、取材も行う。現在は医療・美容ジャーナリスト、ヨガインストラクター、書道講師、メノポーズカウンセラーの視点からもアンチエイジング情報を発信中。