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遺伝リスクを告知しても糖尿病予防には役立たない

Posted on 2017.1.10

英国ケンブリッジ大学の研究で、糖尿病発症の遺伝的リスクなどを、生活習慣の改善アドバイスとともに告知しても、糖尿病を発症してない人の行動は変化しないことが明らかになり、2016年11月の医学雑誌『PLOS Medicine』に報告されました。

この研究は1950年~1975年生まれの成人約569人を対象として行われ、被験者全員が糖尿病の診断を受けたことがないか、糖尿病以外の慢性疾患ではない人でした。

そして、被験者を、糖尿病予防についての生活習慣上の注意点のみを説明したグループと、生活習慣糖尿病発症の遺伝リスクがあることが推定されることを告知したグループの2つのグループに分けて、8週間後の身体活動を6日間観察しました。

その結果、2つのグループに、行動変容の差異はほとんどなく、糖尿病発症の遺伝的リスクを告知することは、被験者の身体活動の増加などの、糖尿病を予防・改善するようなプラスの行動変容に結び付かないことが、告知をしないグループとの比較で明らかになりました。

fn011_l出典

Godino JG, van Sluijs EMF, Marteau TM, Sutton S, Sharp SJ, Griffin SJ (2016) Lifestyle Advice Combined with Personalized Estimates of Genetic or Phenotypic Risk of Type 2 Diabetes, and Objectively Measured Physical Activity: A Randomized Controlled Trial. PLoS Med

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健美塾リーダー
宇山 恵子(うやま けいこ)

京都府立医科大学特任教授、東京医科歯科大学非常勤講師。大学卒業後、新聞社、広告会社で医療・美容・ダイエットなどの取材を担当。英語とフランス語を生かし、海外アンチエイジング情報の翻訳、取材も行う。現在は医療・美容ジャーナリスト、ヨガインストラクター、書道講師、メノポーズカウンセラーの視点からもアンチエイジング情報を発信中。