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「扱いにくい患者」と思われると誤診されやすい

Posted on 2016.3.19

phm06_0144-s 医者にとって「扱いにくい患者」や「好感度が低い患者」は、正しい診断が受けにくく「誤診」されやすいことが、オランダで行われた医師や研修医に対して行った研究結果で明らかになり、2016年3月の『BMJ Quality & Safety』に発表されました。

 この研究では、63人の医師に協力してもらい、扱いにくく、好感度の低い患者さんと、そうでない普通の患者さんに対する、診断結果の正確性について比較しました。「扱いにくく、好感度の低い患者さん」とは具体的にこの研究では、「医師に対して攻撃的」、「医師の能力に対して疑問を口にする」、「医師のアドバイスを無視する」、「投げやり」、「まったく協力的でない」、などの態度が目立つ患者さんを差します。

 その結果、医師に扱いにくいと思われて、好感度が低い患者さんは、そうでない普通の患者さんよりも、複雑な病気や病状の場合には42%、比較的診断しやすい病気や症状では6%ほど、それぞれ誤診されるリスクが高いことが明らかになりました。

 より質の高い医療を受けるためには、医師に対しての最低限の礼儀や敬意も大切で、「患者様」的な態度で威張ったり、反抗的な態度を取ったり、感情的になって怒鳴るなどの行為は、避けた方が良いようです。

Sílvia Mamede, Tamara Van Gog, Stephanie C E Schuit, Kees Van den Berge, Paul L A Van Daele, Herman Bueving, Tim Van der Zee, Walter W Van den Broek, Jan L C M Van Saase, H G Schmidt. Why patients’ disruptive behaviours impair diagnostic reasoning: a randomised experiment. BMJ Quality & Safety, 2016

 

 

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健美塾リーダー
宇山 恵子(うやま けいこ)

医療美容ジャーナリスト
オールアバウトアンチエイジングガイド

東京医科歯科大学特任講師。大学卒業後、新聞社、広告会社で医療・美容・ダイエットなどの取材を担当。海外アンチエイジング情報の取材・原稿執筆が得意。老人介護の現場で書道講師としても活躍中。2018年現代書作家協会展臨書部門「大賞」受賞。王義之、空海、橘逸勢などの臨書を中心に作品制作を行う。