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目覚めのコーヒーは朝食後に

病気美容食

Posted on 2020.10.5

10月1日はコーヒーの日。英国コーヒー協会によると、米国では成人の半数が毎日コーヒーを飲んでおり、英国では約80%の世帯でインスタントコーヒーを購入しており、世界で毎日20億杯のコーヒーが消費されているそうです。コーヒーには抗酸化作用を持つクロロゲン酸というポリフェノールが含まれており、美肌効果、脂肪燃焼促進効果、血糖値上昇抑制効果、血圧安定効果、埋蔵志望減少効果などたくさんの健康効果が認められています。しかしもっとも古くから言われていたのは、眠気覚まし効果ではないでしょうか?コーヒーに含まれるカフェインの覚醒効果を期待して、運転中、会議中、勉強中の眠気覚ましと集中力アップのためにコーヒーを飲む人も多いですね。朝、スッキリ目覚めるためにコーヒーを一杯飲む…という人も多いと思いますが、英国バース大学の2020年6月に『British Journal of Nutrition』に掲載された研究によると、朝食前、起きぬけに濃いブラックコーヒーを飲むと、インスリン感受性を悪化させてしまい、血糖コントロールに悪影響を与えてしまう可能性があるということです。この研究では、朝食後に濃いブラックコーヒーを飲めば、血糖コントロールを悪化させることがないこともわかっており、目覚めのブラックコーヒーは、朝食後に飲むことを勧めています。

【出典】

Harry A. Smith, Aaron Hengist, Joel Thomas, Jean-Philippe Walhin, Philippa Heath, Oliver Perkin, Yung-Chih Chen, Javier T. Gonzalez, James A. Betts. Glucose control upon waking is unaffected by hourly sleep fragmentation during the night, but is impaired by morning caffeinated coffee. British Journal of Nutrition, 2020; 1 DOI: 10.1017/S0007114520001865