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見た目も老化するタンパク質不足の見つけ方

Posted on 2021.5.23

タンパク質は新しい細胞を生み出すための材料として重要で、年齢や妊娠中、運動量などによって多少異なりますが、日本人の成人男性は1日60g、女性は50gが推奨量で、毎食のカロリー量の約13~20%はタンパク質から摂取する必要があると言われています。タンパク質は新陳代謝を続けている体にとって欠かせない体を作る材料で、皮膚、血液、血管、骨などを健康な状態に保ちます。不足すれば、見た目の美容状態にも影響が出るわけです。タンパク質が不足しているかも…と早期に気づいて、食生活を見直すことが老化や体調不良を引き起こさないためにも大切です。タンパク質不足に早く気づくための7つのサインは以下のとおりです。

タンパク質不足の兆候① むくみ

十分なタンパク質が得られていないことを示す最も一般的な兆候の1つとして、お腹、脚、腕、手足の指などの腫れ(浮腫)があります。タンパク質不足がむくみを引き起こす原因は、血液中を循環して組織内に余計な水分がたまらないように調節するタンパク質(特にアルブミン)が不足するからだと言われています。

タンパク質不足の兆候② 落ち込み、攻撃性などの気分の変化

脳は、神経伝達物質と呼ばれる化学物質を使用して、細胞間で情報共有します。これらの神経伝達物質の多くは、タンパク質の構成要素であるアミノ酸でできています。したがって、食事にタンパク質が不足していると、体がこれらの神経伝達物質を十分に摂取できない可能性があり、それによって脳の働きが悪化します。具体的にはドーパミンとセロトニンのレベルが低いと、落ち込んだり、過度に攻撃的に感じたりすることがあります。

タンパク質不足の兆候③ 爪、髪、肌のトラブル

爪、髪、肌はエラスチン、コラーゲン、ケラチンなどのタンパク質で構成されています。タンパク質が不足すると、爪、髪、肌を正常なサイクルで作れなくなり、薄毛、切れ毛、爪が割れる、爪が弱くなる、肌の乾燥、肌荒れ、湿疹などのトラブルが発生します。

タンパク質不足の兆候④ 疲れ、やる気の低下
研究によると、中高年以降でタンパク質不足が1週間続くと筋肉量が低下して、姿勢や動きが緩慢なることが明らかになっています。筋肉が不足すると動きが鈍くなったり、けがをしやすくなったり、疲れやすくなります。それだけでなく、筋肉からは、たくさんのホルモンが分泌されており、意欲ややる気の低下にも関係していると言われています。

タンパク質不足の兆候⑤ めまい、立ちくらみ

タンパク質不足によって新しい血液を作り出す能力も低下して貧血やめまい、立ちくらみなどを感じることがあります。

タンパク質不足の兆候⑥ 食べているのに空腹

食事をきちんと食べているのに、空腹を感じている…という人は、タンパク質が不足しているのかもしれません。カロリー摂取量は変えずに、タンパク質の比率を多めにしてみましょう。

タンパク質不足の兆候⑦ 病気にかかりやすく治らない

擦り傷などを負った後に、なかなか傷がきれいに治らない場合は、1つの要因としてタンパク質不足が疑われます。風邪をひきやすい、ウイルス感染しやすい、熱が出て寝込むとなかなか治らない…などの症状があれば、タンパク質が毎日の食事で不足しているのかもしれないので、見直してみましょう。