コラムColumn

100歳長寿のカギは炎症を抑えること

老化

Posted on 2015.10.14

phm14_0001-sイギリスのニューカッソル大学と慶応大学の共同研究によると、100歳長寿の人々とその子孫は、「寿命の切符」と呼ばれ、寿命を決定づけるテロメアが長いだけでなく、慢性炎症のマーカーが低いことが明らかになり、100歳長寿の重要なポイントは、慢性的な炎症を起こさないことだということが、2015年7月のEBioMedicineで発表されました。
これは日本に在住の684人の100歳長寿の男女、167組の100歳長寿とその子孫や配偶者、539人の85歳~99歳の高齢者など1554人の血液細胞の数、肝臓・腎臓の機能、炎症マーカー、テロメアの長さ、代謝量などを測定し、そのデータを分析した結果によるもので、100歳長寿とその子孫は、一般的な人よりもテロメアが長いことも明らかになりましたが、慢性炎症のマーカーの数値が低いことが明らかになり、長生きするためには、慢性炎症を起こさないように心掛けることが大切だということがわかりました。
"Inflammation, but not telomere length, predicts successful ageing at extreme old age: a longitudinal study of semi-supercentenarians." EBioMedicine.