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お茶、ベリー類、リンゴなどのフラバノールは血圧を低下させる

老化食

Posted on 2020.10.27

英国バークシャーにあるレディング大学の研究で、植物が持つ色素のプリフェノールの一種「フラボノイド」のうちの「フラボノール類」に、高血圧の人の血圧を低下させる働きがあることがわかり、2020年10月の『Scientific Reports』で報告されました。「フラボノール類」を多く含む食品の例としては、「カテキン」を含む緑茶、「エピカテキン」を含むリンゴ・ブラックベリー・ソラマメ・サクランボ・ぶどう・なし・キイチゴ・チョコレートなど、「プロアントシアニジン」を含むぶどうの果皮や種皮・小豆や黒豆の皮・カカオなどがあります。この研究は、英国ノーフォークに住む2万5千人以上の人々の食事と血圧の関係について調べたものです。その結果、フラボノール類を多く食べるグループは、ほとんど食べないグループに比べて 2~4mmHg 血圧が低く、フラバノールの消費が血圧低下に関係があることを示していました。イギリスでよく食べるフラバノールを含む食品は、紅茶、ココア、リンゴ、ベリー類だということです。

【出典】 Javier I. Ottaviani, Abigail Britten, Debora Lucarelli, Robert Luben, Angela A. Mulligan, Marleen A. Lentjes, Reedmond Fong, Nicola Gray, Philip B. Grace, Deborah H. Mawson, Amy Tym, Antonia Wierzbicki, Nita G. Forouhi, Kay-Tee Khaw, Hagen Schroeter, Gunter G. C. Kuhnle. Biomarker-estimated flavan-3-ol intake is associated with lower blood pressure in cross-sectional analysis in EPIC Norfolk. Scientific Reports, 2020; 10 (1) DOI: 10.1038/s41598-020-74863-7