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夜食は昼よりも太る

美容食

Posted on 2009.9.8

   
 
アメリカイリノイ州のノースウエスタン大学、フレッド・テューレック博士らが医学雑誌『Obesity』のオンライン版に発表した内容によると、マウスを使った研究で、同じ量の高脂肪食を通常の活動時間中(マウスの場合、夜間)と就寝時間中(マウスの場合、昼間)に食べさせて比較した結果、眠っている時間に食べさせた方がより体重が増えて、さらに運動量も減ってしまうことがわかりました。

研究はマウス6匹ずつを活動時間中に高脂肪食を与えるグループと、就寝時間中に与えるグループに分けて、6週間観察しました。研究開始前のマウスの体重が平均22グラムで、6週間後の活動時間中に高脂肪食を食べたマウスは平均27グラムだったのに対し、就寝時間中に高脂肪食を食べたマウスは32グラムになり、眠るべき時間に食事を摂ると、より体重の増加が著しくなることがわかりました。

さらに体を動かした回数についても、実験開始前の2つのグループの平均が2300回だったのに対し、活動時間中に高脂肪食を食べたマウスは1500回、就寝時間中に食べたマウスは1000回に減少し、食事のタイミングが悪いと、体重が増えて、運動量も著しく減少することがわかりました。

さらにこれらの結果には、体温変化、基礎代謝量、レプチンなどの食欲に関係するホルモン、睡眠の質などが影響していると考えられ、更なる研究が必要だと博士らは付け加えた上で、「一日の生活のリズムを考えながら食事を摂ることが肥満予防に重要であり、食べる時間のみならず、食事の量や食事の内容、運動の量などもしっかり考慮すべきである」ことを指摘しています。