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ダイエットするなら自分が口にする油の種類と量を正確に知ろう!

美容食

Posted on 2011.1.8

 
 

「ライトでヘルシーな洋食!」でも実は和食の2倍近いカロリー。

さらに10倍以上の脂肪を含んでいた衝撃の事実があったり!


気づかないうちに食べていた隠れ油は、私たちをメタボ体型にしてしまいます。




食品に含まれる脂肪は、常温で固体の飽和脂肪酸、常温で液体の不飽和脂肪酸があり、さらに不飽和脂肪酸には植物性油のn-9系(オリーブ油などのオレイン酸系)、n-6系(紅花油などのリノール酸系)、n-3系(魚油などのαリノレン酸系)があります。同じ10gの油でも、オリーブ油、バター、ごま油では含まれている脂肪酸の量が異なり、体に及ぼす効果や影響もまったく違うのです。

さまざまな油が持つ特徴を簡単に紹介します。

 
サバ/DHA 78w
抗炎症、抗アレルギー、高血圧、高脂血症などの生活習慣病に予防効果が認められるほか、学習能力、記憶や視力、認知症の改善に効果が期待されます。

イワシ/EPA
血液の粘り気を少なくして血行を促進、血圧を下げるほか、中性脂肪、悪玉LDLコレステロールを減らして、善玉HDLを増やす働きがあります。
 

紅花/リノール酸 
血中コレステロールや中性脂肪を一時的に下げますが、過剰に摂取すると血液を凝固させ血栓リスクを高め、心臓・脳血管疾患、炎症性疾患を招く恐れがあります。


サラダ油/アラキドン酸 
記憶を司る海馬に多く見られ脳内で重要な役割を担っていますが、過剰に摂取すると血液が凝固しやすく動脈硬化のリスクを高めます。

オリーブ油/オレイン酸
細胞の活動に欠かせない脂肪酸で、善玉HDLコレステロールを減らさずに悪玉LDLコレステロールを減らす特徴があります。

アマニ油(フレックスオイル)/必須不飽和脂肪酸(オメガ3、オメガ9)
アマという植物の種子から抽出した油で、コレステロール値の上昇、脂肪の蓄積などを抑制する働きのほか、糖尿病アトピー性皮膚炎花粉症などへの改善効果も期待されています。


バター/飽和脂肪酸 
常温で固体の動物性脂肪で、血中のコレステロールを肝臓に戻す善玉HDLコレステロールの働きを邪魔して悪玉LDLコレステロールを増やします。

マーガリン/トランス脂肪酸 
植物油脂に水素を添加して精製した人工的な油。植物油で焼いたり、揚げたりする過程でも発生します。悪玉コレステロールを増やして心筋梗塞のリスクを高めます。
 
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さらに、忘れてはならない隠れ油的な存在が、炭水化物(糖質)です。

炭水化物は消化・分解されてブドウ糖(グルコース)として血液中に入り、肝臓、脳、全身の筋肉や脂肪組織に運ばれ、貯蔵されたりエネルギーとして使われたりします。
 


 
 
しかし過食や運動不足を続けてブドウ糖が増えすぎると、恐ろしいことに・・・肝臓がブドウ糖を中性脂肪に作り変えて肝臓細胞の中に脂肪滴にして溜めたり、肝臓の近くに内臓脂肪として貯蔵するようになります。これが続くと脂肪肝や肥満、糖尿病を引き起こします。

内臓脂肪を減らすために低脂肪で高炭水化物の食事に切り替えても、炭水化物からの糖分が増えすぎてしまったら、体内で糖を脂肪に代えてしまうので、内臓脂肪が逆に増えてしまうこともあるのです。

 メタボや下腹肥満を予防・解消し、若々しいプロポーションを内側からキープするカギは、自分が口にする油の種類と量をしっかり把握することにあるようです。