米国食品医薬品局（ＦＤＡ）は、基準値を大幅に超えた水銀が大量に配合された美白クリームが米国国内で販売されており、健康を害する恐れがあるため、注意を呼びかけています。
水 銀は色素を一時的に薄くする働きを持ちますが、かぶれや色素が脱失して皮膚の色が抜けてしまうだけでなく、手足のしびれ、歩行障害、腹痛、下痢、腎疾患な どを起こすことがあります。またクリームだけでなく石鹸などにも含まれている場合もあり、顔に塗ったり洗ったりするときに、皮膚だけでなく唇や鼻の穴、眼 などの吸収されやすい部分から体内に入り込んで、重篤な症状を引き起こす可能性があるそうで、特に子供には十分な注意が必要です。
ＦＤＡで は水銀の含有量を1ppmまでと定めていますが、ミネソタ州の保健局で調べたところ、27種類の美白クリームのうち、11種類が基準値を超えていました。 特にアジアからの輸入品で「Lemon Herbal Whiting Cream」という製品は、3万3千ppmもの水銀を含んでいました。基準値を超える水銀を含む製品は「Diana」「Fasco」 「Stillman's」などというブランド名で、他の水銀を基準値以上に含む製品には、中国語やアラビア文字が書かれていたそうです。FDAで は"mercurous chloride," "calomel," "mercuric," "mercurio," "mercury"などと成分に書かれているものは買わないこと、また書かれていないものでも、十分注意して、怪しそうなものはすぐに使用を中止するよう に呼びかけています。
詳しいパッケージなどは、こちらに表示されています。
http://www.health.state.mn.us/topics/skin/