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体重を減らしたければ、量だけでなく食べるタイミングも重要であることが科学的に立証!

美容食

Posted on 2013.2.14



寝る前に食べると太るとよく言われているように食事のタイミングが体重に影響するとしばしば言われています。

これまで動物を対象とした研究では、食事のタイミングと体重に影響を及ぼすことが示唆されていますが、米国・ハーバード大学医学部のFrank Scheer博士らがInternational Journal of Obesity 2013年1月29日オンライン版に発表した研究で、人間も体重を管理するためには、摂取カロリーと消費カロリーだけに注目せず、カロリー摂取のタイミング、いつ食事をするかが重要な要因であることが明らかになりました。

博士らは標準よりも肥満傾向のある被験者420人(平均年齢42歳、BMI値31.4、男性50.5%、女性49.5%)を対象に、20週間の減量プログラムを行い、減量に対する食事のタイミングの影響を分析しました。

被験者は1日の摂取カロリーはトータルで同じで他の食事のタイミングは自由でしたが、総量の40%に当たる量の昼食を午後3時以前に食べる早昼食グループと、午後3時 以降に食べる遅昼食グループに別けられ、体重の変化などが継続的に調査されました。

データを分析した結果、遅昼食グループのほうが体重の減少がゆっくりで かつ少なく、また糖尿病のリスク要因であるインシュリン感受性がより低下していることが明らかになりました。

また遅昼食グループは朝食が少なめだったり抜いたりする傾向も見られました。

博士らが、さらに詳しく被験者たちの食欲に関するホルモン(レプチン、グレリン)、睡眠時間、カロリー消費に関して分析した結果、両グループにこれらの要因の違いはなく、昼食のタイミングのみが影響を与えていることが分かりました。

博士らはこの結果から、今後減量プログラムを 実施する場合、摂取カロリーと食事の内容に加えて、なるべく1日の早い時間に多くを摂取するような、いつどのぐらい食べるかを重視したものにする必要があるだろうとしています。

International Journal of Obesity 2013年1月29日オンライン版