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抗菌製品の濫用で鼻の中に黄色ブドウ球菌が増える?!

美容

Posted on 2014.4.9

抗菌石けん、ハンドソープ、歯磨き粉、シャンプーなどにも使われている抗菌剤の「トリクロサン」 が、筋肉が収縮する働きを弱めることが、動物実験などで明らかになり、さらに、「トリクロサン」を日常的に使い過ぎることで、耐性菌がたくさん発生して、 手術など、重要な処置をするときの抗菌剤としての効力が失われてしまう危険性も指摘され、トリクロサンの使い方について注意が促されていました。こ んな中、米国ミシガン大学の研究で、トリクロサン入りの生活用品を使っている人の鼻腔内には、食中毒などの原因にもなり、院内感染のもとにもなる黄色ブド ウ球菌の数が多いことが明らかになりました。研究者らは、トリクロサン入りのパーソナルケア用品を日常的に使い過ぎることで、社会的にマイナスの影響が出 てしまうことをさらに大規模な調査で検証したいと述べています。
Triclosan Promotes Staphylococcus aureus Nasal Colonization. mBio, 2014  抗菌石けんで手を洗っても、鼻をホジホジしたら、意味ないってことですね…。