コラムColumn

早い時間に食べると太りにくい

美容肥満食

Posted on 2020.1.1

同じカロリーの食事でも、日中の早い時間に食事を摂ることで食欲を低下させ、脂肪燃焼を増やせることが明らかになり、2019年7月の『Obesity』で発表されました。この研究は肥満の男女11人(20歳~45歳、BMIは25~25、体重は68~100キロ)に、2つの食事スケジュールで同じカロリーの食事を4日間ずつ取ってもらいました。まず1つ目のスケジュールは、朝8時から夜8時までの間に3回食事を摂ってもらう一般的な食事スケジュール(断食時間が12時間)で、もう1つが朝8時から午後2時にまでに3回の食事を摂ってもらう(断食時間が18時間)早い時間に食事を食べ終えるスケジュールで、それぞれのデータを比較しました。その結果、午後2時までに食事を終わらせた期間の方が、食欲を高めるグレリンというホルモンの分泌が減少し、食欲を抑制したことが明らかになりました。さらに脂肪の燃焼量も増加しました。同じカロリーを摂取しても、早い時間帯に食べたほうが、食欲増進ホルモンの分泌が低下して太りにくくなり、脂肪がつきにくいということが明らかになりました。

Eric Ravussin, Robbie A. Beyl, Eleonora Poggiogalle, Daniel S. Hsia, Courtney M. Peterson. Early Time‐Restricted Feeding Reduces Appetite and Increases Fat Oxidation But Does Not Affect Energy Expenditure in Humans. Obesity, 2019; 27 (8)