コラムColumn

1日4~6時間の断食で減量できる

美容老化食

Posted on 2020.7.19

昼食と夕食の間に、毎日4~6時間の「断食時間」を設けることで、肥満気味の人は2か月で体重の3%を減量できることが明らかになりました。
これは、米国イリノイ大学の研究によるもので、研究結果は2020年7月15日の『Cell Metabolism』オンライン版で発表されました。
この研究では、肥満がある被験者を3つのグループに分けて、①1日6時間断食グループ(13時~19時の6時間を水とノンカロリードリンク以外摂取しない)、
②1日4時間断食グループ(15時~19時までの4時間を水とノンカロリードリンク以外摂取しない)、③ 通常の食事習慣グループに分けて8週間(2か月)観察を続けました。
この間の生活スタイルや運動量はいつもと変化がないように過ごしてもらいました。
その結果、①、②のグループは、1日のカロリー摂取量を平均約550キロカロリー減らすことができ、平均約3%の体重減少がみられたということです。
これは 体重50㎏の人であれば2か月で1.5㎏の減量に成功したことになります。
肥満気味の人は、無理なダイエットよりも、まず1日4~6時間、水やノンカロリーの飲料を口にするだけの時間を設定するだけで2か月で無理なく減量に成功する可能性が高いことがわかりました。
【出典】
Sofia Cienfuegos, Kelsey Gabel, Faiza Kalam, Mark Ezpeleta, Eric Wiseman, Vasiliki Pavlou, Shuhao Lin, Manoela Lima Oliveira, Krista A. Varady. Effects of 4- and 6-h Time-Restricted Feeding on Weight and Cardiometabolic Health: A Randomized Controlled Trial in Adults with Obesity. Cell Metabolism, 2020; DOI: 10.1016/j.cmet.2020.06.018