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うま味を感じにくいと太りやすい

美容肥満食

Posted on 2021.3.24

うま味を感じにくいと甘いものを食べる頻度が高くなり、太りやすい傾向があることが鳥取大学などの研究で明らかになり、2020年12月の『Hypertension Research』に掲載されました。この研究は、日本人47人を対象に行われ、うま味成分の1つとして知られるグルタミン酸ナトリウムを希釈して被験者のうま味の感度を測定。健康調査(身体検査、血液検査、喫煙などの生活習慣調査など)の結果と分析したもの。

その結果、うま味を感知できなかった群22人は、うま味を感知できた群25人に比べて、食事からの摂取エネルギーが高く肥満になりやすいこと、さらに甘い食品を好む傾向があることが明らかになりました。

この結果について研究者は、うま味を感じにくい人は甘味を好む傾向があり、結果的にショ糖を含む高カロリー食品をより多く摂取する傾向があるために肥満リスクが高まるのではないかと推察しています。

【出典】

"Umami taste disorder is a novel predictor of obesity ", Hypertension Research, 07 December 2020