歩数などの活動記録や運動記録ができる機能付き腕時計、スマートウォッチ、歩数計などは、運動量を増やして体重を減らすのに役立つことや、憂うつや不安が軽減されたことが南オーストラリア大学の研究で明らかになり、2022年7月の「Lancet Digital Health」で発表されました。

南オーストラリア大学の研究者は、ウェアラブルアクティビティトラッカー（WAT）を使用して身体活動を監視する世界中の164,000人を対象とした約400件の研究をレビューしました。このＷＡＴは、毎日最大40分（約1800歩）歩くことを推奨するように設定され、これによって5か月で平均1kgの体重が減少しました。

この結果について研究者は、心血管疾患、脳卒中、2型糖尿病、がん、精神疾患などの予防に取り組むための低コストで介入できる機器としての価値を強調しています。

【出典】 Ty Ferguson, Timothy Olds, Rachel Curtis, Henry Blake, Alyson J Crozier, Kylie Dankiw, Dorothea Dumuid, Daiki Kasai, Edward O'Connor, Rosa Virgara, Carol Maher. Effectiveness of wearable activity trackers to increase physical activity and improve health: a systematic review of systematic reviews and meta-analyses. The Lancet Digital Health, 2022; 4 (8): e615 DOI: 10.1016/S2589-7500(22)00111-X