コラムColumn

緑茶とがん抑制効果

Posted on 2009.11.22

大量の緑茶成分の摂取でリスクの高いがんの病変部分の進行を抑制するかもしれないことを11月号の『Cancer Prevention Research』で、アメリカ・テキサス大学のヴァッシリキ・パパディミトラコプル博士らが報告したました。

この研究は39人の舌など口の中にリスクの高い重症でない初期のがんの病変が確認された患者をそれぞれ緑茶抽出物が500㎎、750㎎、1000㎎入ったカプセルを1日3回、12週間投与したグループと、プラセボを投与したグループで比較。

その結果、少なくとも緑茶抽出物を投与したグループのがんの病変部分がプラセボグループに比べて50%も縮小したそうです。

これについて博士らは、緑茶に含まれる抗酸化力の強いカテキンというポリフェノールががんの進行を遅らせることに関連しているのかもしれないと述べました。

しかし緑茶抽出物の大量投与は、不眠症やイライラなどを伴うことも多く、カプセルではなく、お茶で飲もうとすると、1日24杯も飲まなければならないため、かなり困難だとしています。

primary source: *Cancer Prevention Research