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【食】より抗酸化力の強い熱帯産ブルーベリーが見つかった!

Posted on 2011.5.2

blueb植物に少し詳しい方ならご存知のことかもしれませんが、ブルーベリーには多くの品種が存在します。通常知られているだけで200種類 以上、大別するとノーザンハイブッシュ系、サザンハイブッシュ系、ラビッドアイ系に分けられ、そうした系統の品種が北米や日本で、その土地の気候に合わせ て栽培されています。
私たちが食用にしているブルーベリーも、その抗酸化作用により、アンチエイジング食品としての効能があることも、最近 では一般にもよく知られるようになりましたが、米国・City University of New York -Lehman College のEdward Kennelly博士らがJournal of Agricultural and Food Chemistry 4月13日号に発表した研究で、メキシコなど中南米の熱帯地帯のブルーベリーに、より抗酸化力の強力な品種があることが明らかになり ました。
博士らによると、メキシコや中南米にはブルーベリーやブルーベリーに類似した植物が600種を越えるほど多様に存在しており、今回そうした多くの品種の中から食用に適するいくつかの品種を分析し、北米で一般に食用とされている品種と成分を比較しました。
その結果、学名Anthopterus wardiiとCavendishia grandifoliaの2つの品種に、通常北米で栽培され、市販されている品種に比べて、非常に高い抗酸化力があることがわかりました。
博士らはブルーベリーの抗酸化力は、心臓病やがんの予防に非常に効果があることが知られており、今回発見された品種が栽培され市販されれば、さらに予防医学的効果が高まり、市民の健康に寄与するはずだとしています。