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【食】稲の籾殻(もみがら)から作った燻液に健康にプラスの作用あり!

Posted on 2011.5.18

kunsei燻液は燻製の味や風味を手軽に楽しむ目的で使用されることが多く、燻製に用いられるスモーク・チップ、スモーク・ウッドの原料と同様の材料、桜、ブナ、くるみ、ヒッコリーなどから精製されたものが、料理の保存や風味付けに使用されているようです。
米国・農務省と韓国の共同研究チームがJournal of Agricultural and Food Chemistry 2011年5月11日号に発表した研究で、稲の籾殻から精製した燻液が、健康にメリットをもたらす可能性があることがわかりました。
研究チームが細胞培地で稲の籾殻から精製した燻液の性質を分析した結果、抗酸化作用、抗アレルギー作用、抗炎症作用があることが明らかになりました。特に世 界で大量に生産されている稲(全世界で年間6億8000万トン)の、大量に捨てられる籾殻(籾殻だけで1億3600万トン)の部分に、環境問題への対処も 含めて、なにか有用な使用方法はないかと考え、今回の研究は企画されたということです。
研究チームによると、稲の籾殻燻液はスモーキーな香りで、砂糖に似た匂いがするもので、食用にも十分に適するものだそうですが、今回の研究が最初のものであり、今後食用に使用して安全かどうか、さらに研究をすすめる必要があるとしています。