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【食】ココアが骨格筋の機能を強化する可能性!

Posted on 2012.3.7

cocoaカリフォルニア大学サンディエゴ校のPam R. Taub博士らがClinical and Translational Science 2012年2月号に発表した研究で、ココアに含まれるフラボノイドの一種であるエピカテキンという成分が、骨格筋のミトコンドリアに作用 することで、骨格筋の機能を強化することが明らかになりました。
博士らは5人の心不全で2型糖尿病の患者を対象に、臨床試験を実施しまし た。これらの患者は、心不全と2型糖尿病の進行によって、骨格筋のエネルギー変換装置とも言えるミトコンドリアの機能が低下しており、その結果として、骨 格筋機能が害され、息切れや歩行困難を生じていました。
臨床試験で博士らは、これら5人の患者に毎日合計100mgのエピカテキンが含有されるダークチョコレートバーと、ココア飲料を3ヶ月間摂取させました。臨床試験開始前と終了時に患者の骨格筋の組織が採取され分析されました。
組 織を詳しく分析した結果、3ヶ月間チョコレートおよびココア飲料からエピカテキンを摂取した後の患者の骨格筋細胞内では、ミトコンドリアの量が増加し、ミ トコンドリアが効率的に機能するために不可欠な「クリステ」と呼ばれる部分が増えていることが電子顕微鏡による観察、測定で確認されました。
博士らによると病状が悪化した患者では、ミトコンドリアのクリステがダメージを受け、量も減っていることがわかっていますが、今回の結果、エピカテキンの投与で、患者のクリステはノーマルな水準に戻っており、新たなミトコンドリアも生成されていたということです。
博士らは2型糖尿病患者以外に、健康ではあるが体を動かさない被験者も加えて、さらに大規模な臨床試験を行い、エピカテキンの効果を実証したいとしています。