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食生活の見直しで炎症を抑え万病を予防できる

Posted on 2013.2.5

 


食生活の見直しで、心血管病やがんなどの原因でもある炎症反応を改善し、慢性病を予防することができることが、ニュージーランド・オークランド大学の Lynnette Ferguson博士らの研究で明らかになりました。

炎症はさまざまな慢性病を引き起こす原因の一つと言われ、心血管病からがん、アルツハイマー病から関節炎など、いろいろな病気との関連が指摘されています。研究者らは、食生活の乱れが炎症を引き起こしえいるのではないかと考え、30人の食生活が貧しい男女を選び、彼らに地中海式食事を教えて、食事の内容を見直すように指導し、6週間継続させました。

食事の内容の改善ポイントは、魚、野菜、未精製の穀物、オリーブオイルやアボガドオイルなどの体にいい油、そして「グルテンフリー食」という、小麦に含まれるたんぱく質である「グルテン」を除去した小麦アレルギーの人向けの食事に切り替えるように指導しました。小麦はパン、ピザ、パスタ、ケーキ、クッキー、ビールなど、さまざまな食品に含まれており、「グルテンフリー食」では代用品として米粉、トウモロコシ粉、タピオカ粉などを使ったパンやパスタに切り替えます。

これらの食生活を見直した結果、6週間後の30人のCRP(C反応性タンパク質という炎症を示すマーカーのひとつ)が低下していたということです。

“Diet change works swiftly in reducing risk,” University of Aukland, 14 January 2013.