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大豆タンパクで血管の健康状態が改善することが実証された!

Posted on 2013.2.27

食
大豆タンパクが血管の炎症を抑制し血管内皮の状態を改善する機能を持つことが、米国・ルイジアナ州ニューオリンズのテュレーン(Tulane)大学のC M Rebholz博士らが、” European Journal of Clinical Nutrition 2013年1月号に発表した研究で、明らかになりました。
博士らはこれまでの研究で大豆タンパクが血中の脂質と血圧の低下をもたらすことが示唆されていたことから、大豆タンパクの摂取が、どのような効果を持つのか実験によって明らかにしようと考えました。
実験は40gの大豆タンパク質(89.3mgのイソフラボン含有)、40gの牛乳タンパク質、40gのプラセボ、を無作為に3グループに分けた合計102人の健康な成人男女に8週間毎日摂取してもらい、その前後の血液や血管の状態が、詳しく分析されました。
分析の結果、大豆タンパク質を毎日摂取していたグループは、牛乳タンパク質を摂取したグループに比べて、血管内皮障害のバイオマーカーである「E-セレクチン」の血漿中濃度が低下していました。
博士らは今回の実験結果は、大豆タンパク質が血管内皮の健康状態を悪化させる物質を減らすことを明らかにしており、大豆タンパク質が心血管障害の予防に寄与する実証データを新たに加えたといえるとしています。
European Journal of Clinical Nutrition 2013年1月号