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高タンパク食は高血圧を予防する~豆腐、納豆、枝豆がおススメ

Posted on 2014.10.9

o0640042613076489539タンパク質は筋肉・内臓・皮膚・爪・髪など人の体をつくるために必要な栄養素で、日本人の成人男性だと1日50グラム、女性は1日40グラム程度を摂取する必要があると言われています。米 国ボストン大学医療センターの研究によると、平均で1日約100グラムのタンパク質を摂取している人は、タンパク質を摂取する量が低いグループに比べて、 高血圧になるリスクが約40%も低いことが明らかになり、2014年9月の『American Journal of Hypertension』で発表されました。
この研究は、Framingham Offspring Studyという11年間に渡って高血圧に関して調査を行ったデータを分析したもの。その結果、タンパク質(動物性・植物性)を多く摂取している人は、摂 取量が少ない人より高血圧になりにくく、この傾向はBMI25以上でも以下でも同じ、つまり肥満の人であっても、タンパク質を多く摂取する人の方が高血圧 になりにくいことが明らかになりました。さらに、タンパク質だけでなく、食物繊維も摂取量が多い人は、少ない人に比べて、40~60%も高血圧になるリス クがさらに低いことも明らかになりました。
この結果について研究者らは、詳しいメカニズムの解明はまだできていないものの、タンパク質を多く摂取することによって、血管の健康が保たれているために、高血圧を予防するのではないかと推察しています。
タ ンパク質の過剰摂取はカロリーが高くなり肥満を引き起こす可能性もあるので注意が必要ですが、やはり体をつくるもとになるタンパク質はとても大切な存在の ようです。特にタンパク質と食物繊維の組み合わせが健康に良いようなので、日本人の場合、その両方を豊富に含む豆腐、納豆、枝豆などがお手軽な植物性タン パク質源になりそうです。
●タンパク質には動物性と植物性があります。
動物性タンパク質…肉類・魚介類・卵・乳製品など。
植物性タンパク質…豆類・穀類など。