コラムColumn

腐らせて放置しない!~食品や部屋のカビがぜんそくを発症・悪化

Posted on 2014.11.19

 
イギリスのエグゼター大学の研究によると、部屋の中のカビが、

ぜんそくの発症・増悪リスクを高めることが明らかになり、2014年8月の『Journal of Allergy and Clinical Immunology』に掲載されました。
私 たちが住む家の中には、平均約10種類のカビが存在しています。そして私たちは、何らかのカビを毎日呼吸と共に吸い込んでいるのです。今回の研究による と、カビの種類やカビの数が多い家に住んでいる人ほど、ぜんそくを発症していたら、ぜんそくの症状が重いことが明らかになりました。そして特に、カビの中でも「クラドスポリウム」「アルテルナリア」「アスペルギルス」「ペニシリウム」という種類のカビがぜんそくの発症や増悪に関係しているようです
クラドスポリウム…お風呂に発生する黒カビ、食品にも深緑色に生え、空中に浮遊するか美の中で最も多い。
ペニシリウム…食品に着く緑色のカビ、チーズの青カビの一種。
アルテルナリア…灰色、黒の綿毛状のカビでススカビと呼ばれます。
アスペルギルス…緑、黄土色、茶、黒、白、青緑などさまざまな色をした食品に生えるカビ。
上記のように、ぜんそくリスクを高めるカビの原因は「食品」のようです。日本のように雨が多く湿度が高い環境では、カビが繁殖しやすいので、食品の管理には十分気をつけたいですね。
“Indoor fungal diversity and asthma: A meta-analysis and systematic review of risk factors.”  J Allergy Clin Immunol. 2014 Aug 23. pii: S0091-6749(14)00952-X.