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トランス脂肪酸で記憶力が低下?

Posted on 2015.1.15

カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究によると、トランス脂肪酸をたくさん食べる人は、食べない人に比べて、記憶力が劣っていることが明らかになりました。
こ れは、20代以上の男性と、閉経後の女性で心臓病などが見られない1018人を対象に行われた調査結果によるもので、被験者の食事調査で、日常的にトラン ス脂肪酸をたくさん摂っているグループから、トランス脂肪酸をほとんど取らないグループに分類して、彼らに単語を暗記してもらうテストを行いました。
その結果、特に45歳以下の男性の中でトランス脂肪酸を多く摂っているグループは、トランス脂肪酸を摂らないグループに比べて、単語の記憶力が10%も劣っていることが明らかになりました。
この結果について、研究者らは、今回の研究では、因果関係やメカニズムが明らかになってはいないけれども、トランス脂肪酸を多く食べる食生活を長年続けることは、脳の働きに何らかの悪影響を及ぼすリスクがあることを知っておくべきだと述べています。
“Trans Fat Consumption is Adversely Linked to Memory in Working-Age Adults” Presentation at American Heart Association Scientific Sessions 2014, 18 November 2014.