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脂肪と炭水化物の食べ分けを決める脳内ホルモンCRHはストレスに関係

Posted on 2018.3.18

自然科学研究機構生理学研究所 の研究によると、「脂肪と炭水化物の食べ分け」を決定する神経細胞を動物実験で同定し、2018年1月の「Cell Report」で発表されました。
 
この神経細胞は、 脳の視床下部に存在する「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(corticotropin-releasing hormone: CRH)」 と呼ばれ、CRHは、ストレスを感じると、その刺激がCRHを作り出すニューロンに伝わり、CRHを分泌させることも明らかになっています。
 
マウスは通常、脂肪の多い食べ物を好みますが、CRHが大量に分泌されると、炭水化物を多く含む食事を好むようになるということで、CRHホルモンが、炭水化物のし好性を亢進させる働きを持つことが明らかになりました。
 
疲れや緊張感、ストレスを感じると糖分(炭水化物)が欲しくなるのも、CRHと関係しているかもしれませんね。
 
http://www.cell.com/cell-reports/fulltext/S2211-1247(17)31786-2
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