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ブルーベリーは心血管病リスクを低下

Posted on 2019.6.19

ブルーベリーを毎日150グラム食べることで、心血管病リスクが低下することが、米国ハーバード大学と英国イーストアングリア大学の研究で明らかになり、2019年5月28日の『The American Journal of Clinical Nutrition」に発表されました。

以前から定期的にブルーベリーを食べる人は、Ⅱ型糖尿病や心血管疾患リスクが低いことが研究成果として報告されています。これはブルーベリーに含まれる「アントシアニン」がすぐれた抗酸化作用があるからと推察されています。

今回の研究では、50~75歳の肥満症の人138人に、毎日凍結乾燥状態のブルーベリーを75グラム、150グラム(1カップ)を6ヶ月間食べてもらい、参加者のメタボリックシンドロームの状況、インスリン抵抗性、心臓代謝機能などを調べました。

その結果、インスリン抵抗性には大きな変化が見られませんでしたが、血管内皮機能の改善、NO活性による血流促進、心血管病リスクの約15%の減少などが明らかになりました。この変化はブルーベリーを75グラム食べた場合には見られなかったことから、ある程度多めにブルーベリーを摂取することで得られる健康効果であることがわかりました。

The American Journal of Clinical Nutrition, Volume 109, Issue 6, June 2019, Pages 1535–1545, 28 May 2019