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食事の回数が多い少年ほどスマートで肥満しにくい!

教育、子育て肥満食

Posted on 2013.4.16



成人に関しては朝食抜きでカロリー摂取が夕食中心になると肥満に繋がりやすく、朝食をしっかり取って1日の摂取カロリーをバランスよく各回の食事に配分することが、健康上望ましいことを明らかにした研究結果が発表されていますが、間食も含めて1日の食事の回数、食べ物を口にする頻度が多い少年ほど、スマートなことがギリシャ・アテネのHarokopio大学のMary Yannakoulia博士らがPediatrics 2013年4月8日オンライン版に発表した研究で明らかになりました。
 
博士らは21の先行研究から得られた18.849人の子供たち(2~19歳)の食事の頻度と、体重などの関係についてのデータを詳しく分析しました。
 
これらの研究の調査対象となったのは、地中海地域から米国ブラジルにいたる広範囲なエリアで生活習慣や食習慣、食事内容も多様でした。
 
その結果、1日の食事の頻度(おやつなども含む食べ物を口にした回数)が最も多いグループの子供たちは、最も少ないグループの子供たちよりも肥満・過体重になる率が22%も低く、男の子に限れば24%も低いことが分かりました。
 
残念ながら女子に限定したデータでは、食事の頻度による肥満率に統計的な有意差はありませんでした。
 
この結果から博士らはさらに詳しい研究が必要だが、成人期の肥満予防には幼少年期から肥満しないことが大切であり、小さなときから朝食を抜いたり、夜だけドカ食いしたりさせないような、しっかりした食習慣が身につくような環境が重要だとしています。
 
Pediatrics 2013年4月8日オンライン版