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いじめの増大の背景には子育ての酷さが存在する!

教育、子育て

Posted on 2013.5.10


 

いじめの問題は、わが国のみならず、欧米各国でも問題とされどのようにこの問題に対処すべきかさまざまな議論がなされているようですが、英国・コヴェントリー市にあるウォーリック大学のDieter Wolke博士らが、Child Abuse & Neglect 2013年4月25日オンライン版に発表した研究で、親の子供への虐待、放置放任、過保護が、いじめの背景に存在することが明らかになりました。
 
博士らはいじめと子育てなどに関する総計2万人以上の子供を対象とした70以上の研究をメタ分析しました。その結果、親が虐待したり放置したり、非適応的な子育てをしていると子供がいじめの被害者と被害者でもあり加害者にもなるリスクが増大していることが分かりました。
 
さらに詳細な分析の結果、親の子供に対する否定的、もしくは厳しすぎる養育態度は、いじめの被害者でもあり、いじめの加害者にもなる子供になるリスクを中程度増加させていること、また被害者になるリスクを少程度増加させていることが分かりました。
 
一方親子のコミュニケーションが良く、あたたかい中にも筋の通った養育態度の家庭の子供は、いじめの被害から守られていることも明らかになりました。
 
今回の研究結果から博士らはいじめを予防するためには学校内のみならず、家庭まで含めて対策を講じる必要があること、そして予防対策は子供が学齢に達してからではなく、就学以前の家庭内に及んで開始する必要があるとしています。


Child Abuse & Neglect 2013年4月25日オンライン版