コラムColumn

【ライフスタイル】長生きしたければやっぱり健康な生活習慣!疫学データによって立証

その他

Posted on 2011.8.28

choujyu米国・ジョージア州アトランタ市に本部を置く、米国疾病管理予防センター(Center for Disease Control and Prevention:CDC)の Earl Ford博士らが、American Journal of Public Health 2011年8月18日オンライン版に発表した研究で、不健康なものを避ける低リスクな生活習慣を心がけること、特に活動的であることと、健 康な食事に重点をおくことが、死亡リスクを低下させることに非常に効果的であることが明らかになりました。

博士らは、全くタバコを吸わない こと、健康な食事、適度な身体活動、適量の飲酒、以上4つの低リスク生活習慣が循環器疾患、糖尿病、がん、などを含む主要な慢性疾患リスクを低下させてい ることが知られていることから、実際にそうした生活習慣が、全体として死亡率を低下させる要因となっているのかどうかを調査しました。

1988 年から2006年までの米国全国栄養健康調査死亡率研究の17歳以上16.958人のデータを分析した結果、上記の4つの低リスク生活習慣を全て行ってい る最低リスク・グループの人は、4つのうちのどの1つも行っていない最高リスク・グループの人に比べて63%も死亡リスクが低いことがわかりました(主要 な病因ごとの死亡リスク低下率はがん66%、循環器疾患65%、その他57%)。また上記の4つの低リスク生活習慣は、それぞれ独立して死亡リスク低下効 果を有していることも確認されました。

博士らの試算により、この死亡リスクの低下を年数で表すと、最高リスク・グループの人に比べて、最低リスク・グループの人は、総ての死亡要因で比較した場合で11.1年余命が長くなるということです。