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腸内細菌で幼児の性格が変わる?!

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Posted on 2015.5.28

phm20_0012-s『疳の虫の居所が悪い』ということわざがありますが、満更ウソでもないかも知れません。オハイオ州立大学の研究によると、幼児の性格・気質に、腸内細菌が関係している可能性があり、2015年3月の『Brain, Behavior, and Immunity』で紹介されました。この研究は77人の幼児の便に含まれる腸内細菌の分析結果と、幼児たちの健康状態や性格についての調査結果を解析し たもの。その結果、攻撃性、恥ずかしがりや、落ち着きがないなどの性格特性、その中でも特に外交的な性格と腸内細菌叢の解析データに関連性があり、特定の 腸内細菌が多く存在することを発見したそうです。研究者らは、将来的に、腸内細菌叢の解析によって、肥満や糖尿病、慢性疾患などの病気を小さいうちから予 防できるかもしれないと期待しています。

Lisa M. Christian, Jeffrey D. Galley, Erinn M. Hade, Sarah Schoppe-Sullivan, Claire Kamp Dush, Michael T. Bailey. Gut microbiome composition is associated with temperament during early childhood. Brain, Behavior, and Immunity, 2015