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【ライフスタイル】ホテルの部屋で最も細菌類で汚染されているのは何か!

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Posted on 2012.6.18

米国・ヒューストン大学の研究チームが、カリフォルニア州サンフランシスコで、2012年6月16日~19日に開催された ASM2012(General Meeting of the American Society for Microbiology)で発表した研究で、ホテルの客室内において最も細菌類などで汚染されているのはテレビ・リモコンとベッドサイド・ライトのスイッチであり、さらに客室清掃用のカートが汚染を拡大している可能性が高いことが明らかになりました。
研究チームは現在行われているホテルの客室清掃は、ほとんどが視覚的に清潔さを確認する方法に頼っており、衛生上の水準を計測するには不的確であるため、今回の実験的研究を行ったということです。
そこでNASA(アメリカ航空宇宙局)の開発した潜在的な物理的、化学的、生物学的危害をシステマティクに防止し、減少させるための測定法を援用して、ホテルの衛生上の清浄度を調査しました。
調査対象となったホテルの客室サンプルはテキサス、インディアナ、サウスカロライナに所在するホテルで、客室内の宿泊客が触れる表面における大腸菌、好気性細菌の量が測定されました。
rimokon調査の結果、客室内で最も細菌類に汚染されていたのは、テレビ・リモコンとベッドサイド・ライトのスイッチで、客室清掃用のカート、とりわけスポンジとモップが、客室に細菌をまき散らす、交差汚染リスクの原因であることも明らかになりました。清潔だったのはベッドのヘッドボード、カーテンレール、浴室のドアハンドルでした。
研究チームは発見された細菌が、直接的に何らかの病因となるわけではないが客室の清潔、清浄度の信頼できる基準にはなり得るので、現代の利用者のニーズに答えられるレベルの衛生環境を保つ科学的客室清掃のあり方を確立するためにも、さらに大規模な調査を実施したいとしています。