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【ライフスタイル】喫煙は寿命を10年縮める!

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Posted on 2012.11.4

smo喫煙が健康に及ぼすマイナスは肺がんを始め、さまざまな臓器のがんの発症率の増加、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などがよく知られて おり、こうした疾患の発症の結果として非喫煙者よりも短命になる可能性が高いことはこれまでにも各国の研究で知られていましたが、財団法人放射線影響研究 所広島研究所の坂田律研究員らの研究チームが、BMJ2012年10月25日オンライン版に発表した研究で、日本人の場合、喫煙習慣は寿命を約10年縮め てしまうことが明らかになりました。
この研究では広島と長崎に在住する男性27.311人女性40.662人(1920年から1945年ま でに生まれた人々、平均は1933年.昭和8年生まれ)を対象に平均23年継続して喫煙習慣と生存状況の関係を分析しました。男性喫煙者は平均1日23 本、女性喫煙者は17本の紙巻タバコを吸い続けていましたが、調査期間中の喫煙者の死亡率は非喫煙者に比べて男性で2.21倍、女性で2.61倍にもな り、計算すると喫煙者は男性で約8年、女性で約10年も非喫煙者に比べて寿命が短くなってしまうことが明らかになりました。
そ して喫煙開始年齢が早ければ早いほど後々の健康リスクが高まっていることもデータから明らかになりました。また今回の研究で喫煙習慣があっても35歳以前 に禁煙して喫煙習慣がなくなった場合は喫煙者にみられるほとんど全てのリスクに関して影響がなくなっていることもわかりました。
研究チームは喫煙は健康リスクが高いことは明らかで、喫煙していてもとにかく35歳までには禁煙すればリスク避けられる可能性が高いので、35歳までに禁煙することが望ましいとしています。