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オキシトシン

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Posted on 2013.6.30




抗加齢医学会レビュー1~オキシトシン】以前から注目しているオキシトシンが抗加齢医学会のセッションに登場。アステラス製薬のランチョンでスピーカーは、ケープタウン大学のJack Van Honk博士。

オキシトシンは陣痛や授乳の痛みを緩和するため、陣痛促進剤として用いられていますが、最近では愛着や対人接触時の記憶の改善効果などから、自閉症ADHDの治療薬としての研究がさかんです。私自身もときどき鼻から吸入します。

レビューされていた論文はほとんど事前に読んだことがあるものばかりでしたが、ネガティブな効果として、人を羨んだり、リスクの高い投資に対しても寛容になってしまうというものがありました。

私は気乗りしない会議やあまり気持ちが盛り上がらない取材のときにオキシトシンを吸入しており、オキシトシンによって、「まあいいか」「きっと大丈夫」などと思えるようになっていると感じています。

市橋先生の「オキシトシンは抗加齢に効果があるか?」という質問に対してJack Van Honk博士ははっきりとは言及しませんでしたが、過去の研究論文から、「人的ストレスを緩和」「身近な人への愛着や思いやり」「誰かを助けよう、育てよう」という感情が高まることからの推察に留まりますが、個人的な使用感も加えて、非常に抗加齢効果の高いホルモンであると感じています。

一番新しい研究結果では、チンパンジーが毛づくろいするときに多く分泌されることが明らかになっています。

犬や猫などペットをなでたり、好きな人とマッサージしあう・・・これで分泌が高まるとJack van Honk博士も仰っていました。