コラムColumn

結婚相手選びに儀式や年中行事が役立つ

その他心理

Posted on 2020.10.16

米国イリノイ大学の研究によると、付き合っているカップルが結婚に踏み切るかどうかを決める際に、お互いの家庭の儀式や年中行事に参加することが役立つようです。この研究は、2020年12月号の『Journal of Social and Personal Relationships』に掲載されました。研究は平均年齢23歳、交際期間平均2.5年のカップル24組48人を対象に、詳細なインタビューを行い、その結果を分析したもの。教会に行くなどの宗教行事を含めた儀式は、パートナーが自分の家族と交流するようすなどを観察することによって、新しい視点でお互いを見つめ直す機会となり、結婚相手として妥当であるか否かを評価する指標に役立つことがわかりました。研究者は、儀式や家族行事に参加することが、パートナーの家族関係を知り、それを含めた相手の社会的な役割の再認識、さらにはさまざまな困難やいさかいの解決方法などを想定するきっかけとなり、結婚相手としての適合性と、不確実な問題点を浮き彫りにして、結婚相手としての評価をするために役立つと指摘しています。

【出典】Christopher R. Maniotes, Brian G. Ogolsky, Jennifer L. Hardesty. Destination marriage? The diagnostic role of rituals in dating relationships. Journal of Social and Personal Relationships, 2020; 37 (12): 3102 DOI: 10.1177/0265407520952166