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ポジティブ思考は高齢者の記憶力低下を防ぐ

その他老化脳

Posted on 2020.11.5

米国ノースウエスタン大学の研究で、ポジティブ思考で前向きな感情、熱中しやすく陽気な性格などが、高齢者の記憶力低下を防ぐことがわかり、2020年10月22日号の『Psychological Science』に掲載されました。

この研究は1995年~1996年、2004年から2006年、2013年から2014年の3つの期間に実施された調査に参加した米国在住の991人の中高年の調査結果を分析したもの。調査は年齢、性別、教育、うつ的傾向、否定的な感情、外向性、肯定的な感情などを分析するための質問に回答してもらい、さらに記憶力テストを実施しました。その結果、記憶が年齢とともに明らかに低下することがわかりました。しかしその中で、ポジティブ思考で外交的な性質の人はそのレベルが高いほど、年齢による記憶力の低下が急激ではなく、ポジティブな性格が記憶力の維持に関係していることが確認できたということです。

【出典】 Emily F. Hittner, Jacquelyn E. Stephens, Nicholas A. Turiano, Denis Gerstorf, Margie E. Lachman, Claudia M. Haase. Positive Affect Is Associated With Less Memory Decline: Evidence From a 9-Year Longitudinal Study. Psychological Science, 2020; 095679762095388 DOI: 10.1177/0956797620953883