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犬と触れ合うと集中力が向上しストレスが解消される

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Posted on 2024.11.5

犬との触れ合いは、ストレス解消と集中力の向上に関連する脳波を増加させる可能性があることが、韓国の建国大学の研究で明らかになり、2024年3月の「PLOS ONE」に研究成果が掲載されました。

この研究は、30人の被験者を対象に犬とおもちゃで遊ぶ、おやつを与える、撫でるなどの8つの異なる行動をした際の脳波の変化とホルモン分泌の変化、主観的な感情の状態を記録しました。

その結果、参加者が犬と遊んだり散歩したりしている間、リラックスした覚醒状態になることが、脳波の分析で明らかになりました。さらに参加者が犬の毛づくろいをしたり、優しくマッサージしたり、犬と遊んだりすると、集中力の向上につながることが明らかになりました。総合的に参加者は、犬に関連したすべての活動の後に、疲労、憂うつ、ストレスが大幅に軽減されたと感じたと評価しています。

研究者は、今回の研究参加者は自分が飼っている犬との触れ合いではない場合でも、高いストレス軽減効果、集中力向上効果などを確認することができ、アニマルセラピーなどの治療効果と脳のメカニズムを解明するための貴重な情報を提供していると評価しています。

【出典】 Onyoo Yoo, YuTong Wu, Jin Soo Han, Sin-Ae Park. Psychophysiological and emotional effects of human–Dog interactions by activity type: An electroencephalogram study. PLOS ONE, 2024; 19 (3): e0298384 DOI: 10.1371/journal.pone.0298384