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【食】唐辛子のカプサイシンで痩せられるのか!そのメカニズムが明らかに!

肥満食

Posted on 2010.8.2

tougarasi唐辛子をたくさん食べていると太りにくいことはよく知られていますが、韓国・大邱市大邱大学のJong Won Yun教授らが、Journal of Proteome Research. 2010.6.04号に発表した研究で、唐辛子の辛味成分であるカプサイシンが、体脂肪の燃焼を促進させるメカニズムが明らかになり ました。
Yun教授らは生後5週間のラットを2グループに分け、同じて高脂肪の食事を与えながら、一つのグループには体重1kgあたり10mgのカプサイシンも同時に与えました。比較対象のためもう一つのグループには生理食塩水だけを与えました。
その結果、カプサイシンを投与されたラットは生理食塩水ラットに比べて平均8%体重が減少していました。カプサイシン投与のラットをプロテオーム解析(プロ テオーム・proteomeとはprotein・タンパク質とgenome・ゲノムを組み合わせた造語であり、ゲノムが一個の生物の持つ全ての遺伝情報を 指すのに対し、プロテオームは、細胞内で発現している、または発現する可能性をもつ全タンパク質のことを指し、生物のもつタンパク質の構造や機能を網羅的 に解析することをプロテオーム解析と呼びます)した結果、白色脂肪組織における熱産生と脂質代謝に関係するタンパク質がカプサイシンを投与されたラットに おいては顕著に変化していることがわかりました。
教授らはこのタンパク質の変化により体脂肪が燃焼しやすくなるのがカプサイシンの肥満防止効果のメカニズムであるとしています。