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朝食前に運動すると脂肪燃焼が高まる

肥満運動

Posted on 2019.10.22

朝食前に運動をすると、朝食後に運動した場合に比べて2倍も多く脂肪を燃焼できることが明らかになりました。この研究はイギリスのバース大学とバーミンガム大学が、30人の肥満・過体重の男性(BMIが30以上)30人を対象に、朝食前に運動するグループと、朝食後に運動するグループに分けて、6週間継続し、研究前後の脂肪量を比較したものです。この結果、朝食前に運動したグループは、朝食後に運動したグループに比べて約2倍も、脂肪燃焼量が多いことがわかりました。さらに朝食前に運動したグループは、インスリンの反応能力が高まり、血糖値が安定していることもわかりました。ただし、2つのグループに体重減少の有意差はありませんでした。この結果は2019年10月の『The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism』に掲載されました。研究者は、朝食前の空腹な状態で運動すると、筋肉組織に蓄積された脂肪組織を燃焼して運動エネルギーに変えようとする働きが活発になることで、体内に蓄積された脂肪が効率的に燃焼されるのではないかと推察しています。

【出典】

R M Edinburgh, H E Bradley, N-F Abdullah, S L Robinson, O J Chrzanowski-Smith, J -P Walhin, S Joanisse, K N Manolopoulos, A Philp, A Hengist, A Chabowski, F M Brodsky, F Koumanov, J A Betts, D Thompson, G A Wallis, J T Gonzalez. Lipid metabolism links nutrient-exercise timing to insulin sensitivity in men classified as overweight or obese. The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, 2019