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大豆は女性の血管を守りコレステロール値を安定させる

女性

Posted on 2014.11.4

大豆タンパク質を摂取することで、女性の血管の健康を守り、閉経後のコレステロール値の上昇を抑制できる可能性があることが明らかになり、北米更年期学会の学会誌『Menopause』2014年7月号に発表されました。

こ れはカニクイザルを用いた研究で、閉経前のカニクイザルに動物性タンパク質中心のエサを食べさせたグループと、大豆タンパク質中心のエサを食べさせたグ ループに分け、それぞれ卵巣摘出によって、閉経後の状態にして、動物性タンパク質中心の食事と、大豆タンパク質中心の食事を与えました。

その結果、閉経前後で、どちらも大豆タンパク質中心の食事を与えられていたサルが最も粥状動脈硬化を起こしにくく、コレステロール値も安定していたことが明らかになりました。

また、閉経前には動物性タンパク質中心の食事を摂っていても、閉経後すぐに大豆タンパク質中心の食事に切り替えたグループでは、コレステロール値の改善が見られ、粥状動脈硬化の進行も遅くなっていることが判明しました。

この結果について研究者らは、閉経後に、なるべく早く食生活を動物性タンパク質中心から大豆タンパク質中心に変えていくことで、コレステロール値の急激な上昇を防ぎ、動脈硬化の進行を抑制して、心血管病発症リスクを低下することが可能であると述べています。

Beneficial  effects of soy supplementation on postmenopausal atherosclerosis are dependent on pretreatment stage of plaque progression. Menopause, 2014