骨の健康は、年を重ねてもアクティブに人生を楽しみ、寝たきりにならないために、とても大切ですが、自分の生活に満足している女性ほど、骨が健康であることが明らかになりました。

この研究は東フィンランド大学で行われたもので、2014年12月の『Psychosomatic Medicine』という医学雑誌に掲載されました。

こ れはフィンランドに在住の60～70歳の女性1147人を対象に骨密度、骨折経験の有無、主観的な幸福度、うつ的な傾向などについて、1989年から 2009年の20年間に渡って調査を行ってきた結果によるもので、主観的な幸福度が高く、孤独感が少ない女性ほど、骨密度が高く、骨折の経験も少ないこと が明らかになりました。

骨の健康には、運動、禁煙、短時間の日光浴、良質なタンパク質の摂取、ビタミンＤの摂取などが必要ですが、自分の生活に満足して、幸福感を持っていることも、骨の健康を維持するためにとても重要なのですね。

Life Satisfaction and Bone Mineral Density Among Postmenopausal Women. Psychosomatic Medicine, 2014; 76 (9): 709