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甘いお菓子やジュースで乳がん発症と転移リスクが高まる

女性

Posted on 2016.1.3

phm19_0003-s米国テキサス大学の研究によると、甘い食べ物や炭水化物に含まれる糖が、乳がんの発症リスクを高めるだけでなく、乳がんの肺への転移などのリスクも高めてしまうことが明らかになり、2016年1月のオンライン版「Cancer Research」で発表されました。

以前から、脂質の多い食事が乳がんリスクを高めることは指摘されていましたが、今回の研究では、甘いスイーツやデザートに含まれる砂糖、甘いジュースに添加されているコーンシロップなどを多く摂ることで、体内で炎症を引き起こし、さらには動脈硬化や発がん、がんの転移を促進してしまう酵素「12-LOX(12-リポキシゲナーゼ)」や「12-HETE(12ヒドロキシエイコサテトラエン酸)」が産生され、さらに活発に働くことで、がんを発症しやすくなるだけでなく、発症したがんが肺などへ転移しやすくなることが動物モデルの研究で明らかになりました。

乳がん予防や治療には、やはり脂質や糖質を控えた食事を心がけることが、とても重要だということです。

"Sugar in western diets increases risk for breast cancer tumors and metastasis", 1 Jan. 2016, Cancer Research Online