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女性は更年期以降に心血管リスクが高まる

女性

Posted on 2010.3.7

アメリカピッツバーグ大学キム・サットン・ティレル博士らは、"journal of the American College of Cardiology"の12月号に掲載された「女性の更年期と心血管リスク」について、プレスカンファレンスで次のように発表しました。
こ の研究は1054人の平均47.1歳の女性(ホルモン補充や外科手術の経験がない人)を対象に、更年期前、最終月経後1年間、それ以降の閉経期に分けて、 LDLコレステロールや、アポリポたんぱく質、血糖値、インスリン、血圧、フィブリノーゲン(炎症反応)、C反応性タンパク(CRP)(感染などによる炎 症反応)を観察したところ、これらの数値に上昇傾向があり、特にLDLとアポリポたんぱく質については、最終月経後1年間に急激な上昇が見られることが明 らかになりました。
この結果は、人種や体重に影響されなかったそうです。
この結果について博士らは、女性たちは更年期前から、更年期以降の体の変化について知識を蓄えて、健康維持に心がけることで、心血管病を予防するべきだと述べています。