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【メディカル】月経前後の不調はストレス度に関係する

女性心理

Posted on 2010.6.15

gekkei経前症候群(PMS)は、月経前に生じる頭痛、肩こり、腰痛、疲れ、イライラ、抑うつ、腹痛、吐き気などの不調ですが、PMSを含む月経前後に起きる不調 の重症度には、ストレスが大きく関わっていることが、アメリカ・メリーランド州の The Eunice Kennedy Shriver National Institute of Child Health and Human Development のAudra L. Gollenberg博士らがJournal of Women’s Health 5月11日号に発表した研究によって明らかになりました。
こ の研究は毎月月経がある259人の女性に対し、月経前後の状態を、抑うつ、不安などを評価するPerceived Stress Scale(PSS)調査と、身体的・心理的な困難度(痛み、落ち込み、けいれんなど)を調べた結果、PSSの結果を4つのグループに分けて、最もストレ スが強いグループに属する女性は、ストレスがそれほど強くない女性に比べて7.2倍も月経前後の困難度が強いことがわかりました。
この結果を受けて博士らは、ストレスを強く感じることが月経前後の不快な症状を悪化させることがわかり、その症状を緩和するには、身体的・心理的にストレスを取り除くような治療プログラムを行うことが効果的ではないかとしています。